第一生命株価の予測と初値について

第一生命は、もともと相互会社として設立されましたが、現在は株式会社となって上場をしています。保険会社は概して規模が大きく、そのために時価総額はかなりのものになります。ですから、上場するときには大きな資金が動きました。新興企業のIPOとは違い、大規模なIPOが行われたのです。すでに過去に市場で取引がなされていれば予測のための材料はありますが、第一生命株価は過去の取引のない状態でしたから、初値の予測は少し難しかったのです。

第一生命株価の予測にはいくつかの手法が用いられましたが、その一つが同業他社との比較です。生命保険会社なら同じような収益構造をしているはずですから、資産状況や業績などによってだいたいどれくらいになるべきなのかを計算できます。これはファンダメンタルズ分析の一つだと言っても良いでしょう。第一生命株価は過去の情報がないのですから、テクニカル分析はできません。そのためにファンダメンタルズ分析が行われるのは当然のことだとも言えます。

実際には規模が大きすぎるために特例措置が行われました。業界内でもトップレベルの企業と言うこともあって、無秩序に売買が行われると売買が交錯して市場が混乱することが懸念されたため、一本値方式が採用されました。取引初日は注文を受け付けて一度だけ取引がなされたのです。売買代金は東証一部でトップになりました。初値ベースでの時価総額は1.6兆円で、これは世界でも有数の規模を誇るIPOとなりました。また、契約者に株式を割り当てるという方法をとったために株主数も増え、株主数は日本で最大となりました。予測はほぼ正しかったと考えられますから、だいたい妥当なところに落ち着いたと言えるでしょう。

ページトップへ